今回は空中マウスとは何か、メリットとデメリット、オススメの空中マウスについて紹介します。
空中マウスとは

空中マウスとは、マウスをテーブルや床などの平面につける事なく使用できるマウスです。一般的なマウスは、マウスの底にセンサーが付いていてマウスの動きを読み取り、PCやタブレットのカーソルを動かします。
空中マウスは、タッチセンサー、加速度センサーやトラックボールなどでカーソルを動かすことができ、平面にマウスを置く必要がありません。
空中マウスのメリット
プレゼンで大活躍

空中マウスはその名の通り、空中で使用できるためパソコンやタブレットから離れたところで使用可能です。
そのため、プレゼンテーションを行う際に、立ったままプレゼンテーションのシートを送ったり、カーソルを移動したりすることが可能です。パソコンの前に張り付いて置く必要が無く、一人でスティーブ・ジョブスのような動きのあるプレゼンを行うことが可能になります。
また、マウス操作を行う際にPCディスプレイを見なくて済むため、表情豊かなプレゼンを行いやすくなります。マウスによっては、レーザーポインタ機能も付いているプレゼン用に特化したものもあります。
ごろ寝で使用できる

空中マウスはマウス操作をするための平面が必要ないため、ベッドで寝ながら使用することが可能です。例えばPCを大きなモニターで繋いで、NetflixやAmazonプライムなどで動画を見ている時、空中マウスがあれば寝ながら動画を飛ばしたり、音量を調整したり、操作をすることが可能です。
空中マウスのデメリット
一般的なマウスと比べて腕が疲れやすい
空中マウスは一般的なマウスと比べて、使用する際に疲れやすいデメリットがあります。
一般的なマウスはテーブルの上で使うため、腕はテーブルの上に置いた状態で使用するため、疲れづらいです。
空中マウスは、腕を浮かせた状態で使用するため腕を浮かせておくのに一定の力が必要であるため、疲れやすいデメリットがあります。
繊細な操作には不向き
PhotoshopやIllustratorを用いた画像編集や動画の編集など、繊細な動きが必要になる操作には空中マウスは不向きです。平面に置いて使用する一般的なマウスと比較して、空中で操作する分動きが不安定になるためです。また、クリック操作の時もボタンを押すときにカーソルが動いてしまい、意図していない箇所をクリックしやすいというデメリットもあります。
上記のデメリットを踏まえると空中マウスがメイン使用のマウスというよりも、サブのマウスとして使用すると大きなメリットがあります。
空中マウスの種類
空中マウスには指輪型、リモコン型、トラックボール型の大きく3つの種類が存在します。
指輪型
指輪型のマウスは、指輪のようにマウスを指にはめて使用します。指にはめて使用するため、小型のものが多いことが特徴です。
人差し指にマウスをはめて、親指で操作するものが多いです。
リモコン型
リモコン型のマウスはリモコンのように多くのボタンが搭載されていることが特徴です。マウスに搭載された加速度センサ(ジャイロセンサ)が動きを読み取り、カーソル操作を行えるものが多いです。
また、プレゼン用に特化されたモデルはリモコン型に多く、レーザーポインタ機能が搭載されたモデルも多くラインナップされています。
トラックボール型
トラックボール型のマウスはトラックボールというボールを動かしてカーソル操作を行うマウスです。指輪型のマウスよりも大きい分、繊細な操作をしやすいのが特徴です。また、ボタンが多く搭載されているモデルも多く、多様な使い方ができます。
こちらの記事でもトラックボールマウスについて解説しています。
空中マウスを選ぶポイント
使用用途
主にプレゼン用として使用するのであれば、リモコン型や指輪型がオススメです。主に家で寝転びながら使用するのであれば、トラックボールマウス型や指輪型がオススメです。
接続方法
空中マウスはほとんどが無線マウスですが、無線の接続方法にはUSBレシーバー形式とBluetooth形式の2つがあります。USBレシーバー形式はUSBポートを一つ使用してしまうため、Bluetooth形式の方が良いかと思います。
Bluetooth機能を持っていないデスクトップPCを使っている方はUSBレシーバー形式の無線マウスを選びましょう。
搭載機能
プレゼンに特化した空中マウスはレーザーポインタの機能が搭載されていたり、カーソル移動の速さを調整できるスイッチが搭載されていたり、様々な機能がそれぞれのモデルに搭載されています。どのような機能が欲しいのか、目星を付けていると選びやすいです。
オススメの空中マウス
指輪型のオススメの空中マウス
サンワサプライ 400-MAW151BK
価格 | 3,980円〜 |
通信方式 | USBレシーバー |
分解能(DPI) | 1200 |
ボタン数 | 5 |
重さ | 16g |
サイズ | 幅32.9mm×奥行60.4mm×高さ35.6mm |
ケーブル長 | – |
バッテリー | 充電式 |
レーザーポインタ | – |
サンワサプライの指輪型のマウスです。人差し指にはめて、親指で操作をします。真ん中のカーソルセンサーの上で指を動かしてカーソルを動かします。
通常のマウス操作はもちろんのこと、パワーポイントやキーノートの操作が可能なプレゼンモードを搭載しています。プレゼンモードでは、ボタン一つでページを送ったり、戻したり、フルスクリーンモードへの切り替えが可能です。
最安のUSB AタイプコネクタのUSBレシーバーのモデルや、Bluetoothに対応したモデルなど複数のモデルが用意されています。
価格 | 4,530円〜 |
通信方式 | Bluetooth |
分解能(DPI) | 1200 |
ボタン数 | 5 |
重さ | 16g |
サイズ | 幅32.9mm×奥行60.4mm×高さ35.6mm |
ケーブル長 | – |
バッテリー | 充電式 |
レーザーポインタ | – |
Cox Space Snowl
価格 | 19,800円〜 |
通信方式 | Bluetooth |
分解能(DPI) | – |
ボタン数 | – |
重さ | 7g |
サイズ | 幅10mm×奥行30 mm×高さ10mm |
ケーブル長 | – |
バッテリー | 充電式 |
レーザーポインタ | – |
Snowlはタッチスクリーンに加えて、モーショントラッキング機能を持ったマウスです。3軸のジャイロセンサーが搭載されており、指を動かすことでジェスチャーによる操作が可能になっています。タッチスクリーンを使用して、スマホのようにスワイプしてスクロール操作を行うことも可能です。プレゼンテーション機能も搭載されています。
値段は20,000円前後と少しするものの、最新の技術に興味のある方は使ってみる価値ありのマウスです。
番外編
Canon PR5000-C
価格 | 4,950円〜 |
通信方式 | Bluetooth+USBレシーバー |
分解能(DPI) | – |
ボタン数 | 3 |
重さ | 16.5g(電池含む) |
サイズ | 幅32.5mm×奥行34mm×高さ45mm |
ケーブル長 | – |
バッテリー | ボタン電池×1(LR44) |
レーザーポインタ | – |
マウスではありませんが、Canonから指輪型のクリッカーが発売されています。こちらのクリッカーは3つのボタンが搭載されており、プレゼンテーションではスライドショーの開始及びブラックスクリーン、ページ送り、ページ戻しを行うことができます。また、電子書籍を読む際のページ送りやページ戻しを行うことが可能です。
プレゼンテーションのみに使用する指輪型のマウスを探されている方は、シンプルな機能に集約されているこちらのクリッカーも選択肢に入るかと思います。
リモコン型のオススメの空中マウス
I-Oデータ IS-RCKBR
価格 | 3,980円〜 |
通信方式 | USBレシーバー |
分解能(DPI) | – |
ボタン数 | 11+38キー |
重さ | 146g(電池含む) |
サイズ | 幅54mm×奥行170 mm×高さ16mm |
ケーブル長 | – |
バッテリー | 単三電池×2 |
レーザーポインタ | ○ |
I-Oデータから発売されているリモコン型の空中マウスです。ジャイロセンサーが搭載されており、マウスを空中で動かすことでカーソルを操作できます。
プレゼンテーションに加えて、自宅のリビングのPC操作にも使用できる、マルチな空中マウスです。背面には簡易的なキーボードが搭載されており、文字入力をすることも可能です。
Canon PRESENTER PR3
価格 | 9,380円〜 |
通信方式 | Bluetooth+USBレシーバー |
分解能(DPI) | – |
ボタン数 | 6 |
重さ | 40.5g |
サイズ | 幅14.2mm×奥行33.2 mm×高さ8.5mm |
ケーブル長 | – |
バッテリー | 充電式 |
レーザーポインタ | – |
Canonから発売されている、リモコン型の空中マウスです。プレゼンテーション機能に特化しており、マウスに搭載された設定キーを使用してカーソルの色や形、種類を変更することが可能です。電池が充電式で乾電池を切らす心配がない点もない点も嬉しい点です。
またタイマー機能も搭載されており、時間の経過をマウスに搭載されたバイブレーションによって教えてくれます。
サンワサプライ 400-MA095
価格 | 4,380円〜 |
通信方式 | USBレシーバー |
分解能(DPI) | – |
ボタン数 | 10 |
重さ | 51g(電池含む) |
サイズ | 幅33mm×奥行103mm×高さ17mm |
ケーブル長 | – |
バッテリー | 単四電池×2 |
レーザーポインタ | – |
サンワサプライから販売されているリモコン型の空中マウスです。マウス上に、ページの送り,戻し,スライドショーの開始,終了,音量調整ボタンが搭載されており、プレゼンに必要な機能が十分に備わっています。
価格は5000円程度で購入可能で、サイズも大きすぎないため、リモコン型マウスで最もオススメのモデルです。
トラックボール型のオススメの空中マウス
ELECOM(エレコム) M-RT1BRXBK
価格 | 4,950円〜 |
通信方式 | Bluetooth |
分解能(DPI) | 500/1000/1500 |
ボタン数 | 10 |
重さ | 99g(電池含む) |
サイズ | 幅40.7mm ×奥行111.5mm ×高さ56.6mm |
ケーブル長 | – |
バッテリー | 単四電池×2 |
レーザーポインタ | – |
エレコムから販売されている、トラックボール型の空中マウスです。上に付いたトラックボールを回すことでカーソルを操作します。
ボタンが10個搭載されており、エレコムのソフトを使用して、それぞれのボタンに好きな機能を割り当てることが可能です。専用のスタンドも付属しているため、スタンドに置きながら操作も可能です。マウスに付いた切り替えスイッチで、DPI(マウスカーソルの動く速さ)を三段階変更することが可能です。
また、左右対称の形状となっているため右利きの方でも左利きの方でも使用できます。Bluetooth接続のため、iPhoneやiPadでも使用可能です。数百円安い、USBレシーバータイプもラインナップされています。
サンワサプライ 400-MA083
価格 | 3,580円〜 |
通信方式 | 有線 |
分解能(DPI) | 400/600/800/1200 |
ボタン数 | 6 |
重さ | 90g |
サイズ | 幅50mm ×奥行110mm ×高さ60mm |
ケーブル長 | 1.9m |
バッテリー | – |
レーザーポインタ | – |
サンワサプライから販売されている有線タイプのトラックボール型の空中マウスです。有線タイプであるため、マウスの電池交換や充電の必要がありません。マウスに搭載されたスイッチでDPI(マウスカーソルの動く速さ)を四段階変更可能ですので、繊細にカーソルを動かしたいときに便利です。有線タイプではあるもののケーブルの長さが1.9mあるため、少し離れた場所でも操作が可能です。
左右対称の形状となっているため右利きの方でも左利きの方でも使用できます。
その他の形のオススメの空中マウス
サンワサプライ 400-MABT132
価格 | 2,480円〜 |
通信方式 | Bluetooth |
分解能(DPI) | 800/1600 |
ボタン数 | 5 |
重さ | 96g(電池含む) |
サイズ | 幅57.9mm ×奥行98.8mm ×高さ38.1mm |
ケーブル長 | – |
バッテリー | 単四電池×2 |
レーザーポインタ | – |
サンワサプライから販売されているマウスです。一般的なマウスと同じような形状をしているのが特徴の空中マウスです。
水平に机に置くと普通のマウスとして使用することができます。90°回転して垂直にすると空中マウスとして使用することができます。普段は普通のマウスとして使用して、ベッドやリクライニングチェアを倒して動画を見る際に、わざわざPCまで移動せずに操作できるため非常に便利です。
Swiftpoint ProPoint SM600
価格 | 15,975円〜 |
通信方式 | Bluetooth |
分解能(DPI) | – |
ボタン数 | 3 |
重さ(電池含む) | 22.7g |
サイズ | 幅33×奥行56×高さ40mm |
ケーブル長 | – |
バッテリー | 充電式 |
レーザーポインタ | ○ |
Swiftprintから販売されている超小型の空中マウスです。価格は1万5000円以上とかなり高価ですが、その分他のマウスとは異なる多くの機能を持っています。
重さは最軽量クラスで、サイズも超小型のため持ち運びに非常に便利です。また、充電式であり、30秒の充電で1時間使用可能になる急速充電にも対応しています。
まとめ
空中マウスとは何か、メリットとデメリット、オススメの空中マウスを紹介しました。空中マウスはサブマウスとして非常に便利なマウスですので、是非参考にしてみてください。
以下の記事でメインマウスとしてオススメのマウスも紹介しています。
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